クラウドソーシングサイトでは、仕事の依頼者から報酬を受け取る際、決まった割合のシステム手数料がかかります。
サイトが無料で利用できるかわりに、報酬の中から利用料金を支払う仕組みになっているわけです。
手数料が高いほど受け取れる金額は少なくなってしまうので、できれば手数料の安いサイトを選びたいですよね。
そこで今回は、色々なクラウドソーシングサイトの手数料を比較してみます。
この「システム手数料」とは別に、「出金手数料」として、報酬金を自分の銀行口座に出金する際にも手数料がかかります。
サイトごとの手数料比較
今回は、クラウドソーシングサイト5社の手数料を比較します。
ランサーズのシステム手数料
報酬額 | 手数料(税込) |
10万円以下の部分 | 20% |
10~20万円の部分 | 10% |
20万円以上の部分 | 5% |
少しわかりにくいので解説します。
仮に、依頼者が支払う報酬が15万円だとします。
これは依頼者から一度ランサーズに支払われ、利用者はそこからシステム手数料が引かれた金額を受け取ることができます。
システム手数料の計算方法は次の通りです。
依頼者が支払う15万円のうち、10万円に20%、5万円に10%の手数料がかかるので、
手数料は10万円×20%+5万円×10%=2万5千円となります。
この場合、受け取れる金額は15万円-2万5千円=12万5千円です。
クラウドソーシングの仕事は単価10万円以下のものが中心なので、ランサーズの手数料は基本的に20%と考えてください。
ココナラのシステム手数料
販売額 | 手数料(税込) |
一律 | 22% |
ココナラの手数料は、サービスの販売額に関わらず、一律で22%です。
手数料がわかりやすいのは良いですよね。
クラウドワークスのシステム手数料
報酬額 | 手数料(税込) |
10万円以下の部分 | 22% |
10~20万円の部分 | 11% |
20万円以上の部分 | 5.5% |
手数料の計算方法は、ランサーズの場合と同様です。
ここでも、クラウドワークスの手数料は基本的に22%とおさえておいてください。
タイムチケットのシステム手数料
報酬額 | 手数料(税込) |
5万円以下の部分 | 27.5% |
5~10万円の部分 | 22% |
10万円以上の部分 | 16.5% |
タイムチケットの手数料は基本的に22~27.5%です。
カセグ―のシステム手数料
報酬額 | 手数料(税込) |
一律 | 無料 |
カセグーの手数料は、一律で無料です。
手数料は全くかからないので、稼いだ報酬はすべてそのまま収入になります。
手数料が無料なのは非常に嬉しいことですよね。
手数料が安いサイトを利用するときの注意
ここまで紹介してきたサイトのシステム手数料をまとめると、次のようになります。
※報酬10万円以下の依頼の場合(タイムチケットは5万円以下)
サイト名 | システム手数料 |
ランサーズ | 20% |
ココナラ | 22% |
クラウドワークス | 22% |
タイムチケット | 27.5% |
カセグー | 0円 |
サイトによって0円~報酬の30%弱まで、大きな差があることがわかります。
では、とにかく手数料が安いクラウドソーシングサイトを選ぶのが良いかというと、必ずしもそうではありません。
手数料の安さでクラウドソーシングサイトを選んではいけない理由は、次の2つです。
利用者が少ない
手数料の安いサイトは、利用者が少ない傾向にあります。
利用者を増やすために、手数料を安く設定している場合が多いです。
利用者が少ないということは、募集されている仕事の数が少ないということ。
募集されている仕事が少ないと、自分の希望する条件に合った仕事を探すのが難しくなってしまいます。
多少手数料が高かったとしても、利用者の多いサイトで何件も依頼をこなした方が効率的に稼げる場合があります。
サポート体制が不十分
手数料は全て運営会社の利益になると考えがちですが、実際にはそうではありません。
クラウドソーシングサイトの運営会社は、手数料の中から
- サポート体制の整備
- サイトのアップデート
等の費用を払っています。
手数料の高いサイトほど、電話やメールでのサポート体制が整っている、サイトが使いやすいなどのメリットも大きくなります。
手数料が少々高くても悪いことばかりではないのです。
逆に手数料が安いサイトだと、クライアントとトラブルになっても運営会社が助けてくれないという事態にあう可能性も否定できません。
クラウドソーシングサイトを選ぶ際には、手数料だけではなくサポート体制が整っているかなどの条件にも注意するようにしましょう。
終わりに
この記事では、クラウドソーシングサイト各社の手数料を紹介しました。
手数料が安いのは嬉しいポイントですが、安ければ無条件に良いサイト、というわけではありません。
長期的に考えて、どのサイトが自分にあっているのかを考えて選ぶようにしてみてください。
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